菟
菟華さん (8z6o49su)2024/2/25 10:03 (No.1086932)削除モモちゃん誕生日1週間前ということで駄文ですがSSを投下させて頂きます。いみちぇん‼︎軸のモブ視点です。
『直毘さん親衛隊隊』
部活早く終わったな。どっか空き教室ないかなっと。
空き教室を見つけた私は仲良しグループのLINEに集合する教室の名前を打ち込む。
机と椅子を動かして集まれる状態にした私は思わず達成感に笑ってしまった。
椅子に座って休憩していると扉が開いた。
「教室取っといてくれてありがとー。え、机準備しといてくれたの?マジで助かるわー。」
「ありがとうね。ちょうどさっき階段で鉢合わせてん。」
そう言いながら2人は椅子に座る。
「えー、ではこれから直毘モモ親衛隊会議を始めます。」
「え、ちょっと待って、これそんな名前ついてたん?」
そうだよ、これはただ私たち仲良し3人組が直毘さんの良いところを話してるってだけでしょ?
「いや、これは直毘ちゃんの良いところをもっとみんなに知ってもらいたいという野望からですね…」
「なるほど。つまりは推しの良さを広めたいと。」
「そういうこと!」
「じゃあこれでいっか!」
確かに直毘さんの良いところはもっと沢山の人に知って欲しいな。
「で、今日なんか話題ある?」
「そうやねぇ…」
「あ、今日直毘さん、牧野さんに『書道部の部員数少なくてヤバい』って話してたよ。私掛け持ちしよっかなって思ったんだけど…」
「いや、もちろん私も直毘ちゃんの力になりたいけどさ、推しと同じ空間にいて平常でいられる?」
も、盲点だった…!全然平常でいられる自信ないよ…。
「推しと同じ空気吸うんやで?そんで直毘さんのことだから絶対書道初心者の私達に手取り足取り教えてくれるんや。もう、ファンサが過ぎて私なら倒れちゃうわ。」
「完全に盲点でした。浅はかな私を罰してください…」
「じゃあ今度直毘ちゃんに話しかけて。」
「お、鬼!」
「人見知りに推しに話しかけてこいはちょっと罰重過ぎちゃう?」
「なら明日の掃除当番代わってよ。」
「それぐらいなら…、1日だけね?」
「じゃあ刑罰決定ー。」
「んで、その書道部の話なんだけどさ。マジで書道やってる時の直毘ちゃんってカッコいいよね。」
「めっちゃ分かる。凛々しい顔してるけどイキイキしてるんよな。」
「そうそう、心から楽しんでるのが伝わってくるんだけど、真剣な顔がカッコいいよね。」
「というか直毘さんそもそもが可愛いよな。」
「それな。顔面偏差値もそうやけど性格が神だよね。」
「うんうん、そうなんだよねぇ。誰にでも優しいし、でもちゃんとダメなとこはダメって言うし、芯が通ってるっていうかさ。」
「初等部時代から一緒の子から聞いたけどなっかなか暴言とか吐いたりしないんだって。」
「そうなんや。やっぱこう、綺麗だよなぁ。」
「烏滸がましくも直毘さんに惚れた男子たちは直毘さんのこと『白髪の姫さま』って呼んでるんだって。」
「あー、確かにそんな感じするかも。平安貴族みたいな美しさがあるよね。」
「激しく同意。」
そうやって私たちは密かに直毘さんを応援している。
ゆくゆくはもっと規模を大きくしたい…気もするが今はこれで満足。
「あー、直毘ちゃんとおんなじクラスになりたい!」
「そう?私はこのぐらいの距離感でいいかな。」
推しと同じクラスなんて烏滸がましいし天国すぎて卒倒しちゃうよ!
「私は牧野さんとか夏海くんとかとはおんなじクラスになりたいかも。」
「え、それ聞くとそれが最適解に思えてくるんだけど。」
「それなー。最高じゃん。」
「まずは初等部おった子と仲良くなるとこからかなぁ。」
「じゃあ今回の宿題これで、解散!一緒に帰ろー!」